長男の妊娠② ~彼の反応と産婦人科~
仕事が終わるのが遅い彼に、夜電話をしました。
「妊娠…したみたい」
「えっっ………ほんとに?ん?なんで?
えー?!!!」
てんぱりまくりでした。
結婚して、赤ちゃんを授かるのをのぞみ、
その報告をしたら
「ありがとう!やったね!!」
と感動してくれたのかな。
そう思うと少し悲しかったけれど、
この状況はしょうがないよなぁ(ToT)
「とりあえず、また連絡する!!
体気をつけてね!」
と言って終わりました。
えっ、それだけ?!こっちにかけつけてくれるとかないのか?!
ぽかーーーん。
現実こんなもの?
もう!くやしい!泣いてやる!!
とまた一泣きしました(笑)
後から聞くと、私と似ているので、職場のことや私の両親への申し訳なさから考え込んでしまったそうです。
そりゃ、そうですよね。
でも、私の心が少し安心するような言葉がほしかったーー( ;∀;)
言葉ひとつで、前向きになれたり、傷ついてしまったり、そのときがプラスにもマイナスにも変わるから、大切にしなきゃなぁと思います。
きっと私が、喜んで、
「赤ちゃんできたよ(*^^*)
順番違っちゃったけど、うれしいよ~」
なんてかわいく言えていたら、きっと違う応えが返ってきたわけだし。
今となってはいい思い出です。
まだきっと、お互いに幼かったんだろうな。
彼の両親は、私や私の両親を心配していたようですが、とてもとても喜んでくれていました。
それだけは、本当によかったです。
両家の両親には1番に喜んでほしいから。
そして、ついに産婦人科に行きました。←まだ行ってなかったんかい。
地元の産婦人科で、とても人気のあるところ。
緊張していたけれど、病院で妊娠が確認できるのを楽しみにしていました。
むしろ、「どうか、無事に確認できますように!」と願って待合室にいました。
それは、毎日毎日、お腹の痛みは消えなかったから。
切迫流産?…そんな言葉も頭をよぎり、不安と、希望でごちゃごちゃでした。
周りにはお腹を大きくしたお母さんたちがたくさんいて、とてもキラキラして見えました。
お腹の中に、赤ちゃんがいるんだもんなー!
すごいなー、あとどのくらいで産まれるんだろう?
ふと、自分のお腹に手をあて、
"一緒にいてね"と伝えました。
心からそう思ったのを覚えています。
そして診察。
「妊娠ですね。おめでとうございます」
エコー写真を見せてもらい、豆粒みたいな小さな袋が見えました。
心臓が、トクン、トクンと脈打っているのをみて、初めて あ、生きてるんだ と思いました。命が、お腹の中にあるんだ。すごい。
胸がキューっと熱くなったのがわかりました。
「お腹の痛みは、切迫流産ですね。とても大事な時期なので、絶対無理しないでください。仕事は何をされていますか?」
「…保育士をしています」
「あぁ…そうですか。はっきりいって、やめてもらったほうがいいと思います。
そのへんは、よく相談して。」
妊娠しても、結婚をして産休に入るまでは働こうとしていたので、驚きました。
どうしよう。と思っていると、さらに、
「もう一つ、気になることがあります。
これ、腫瘍なんですよ。良性だと思うんですけどね、今5~6センチあります。場所もよくない。それに子宮筋腫も5つくらいある。経過をみていかないとですが、お腹の痛みが強いこともありますし、違う病院で診てもらったほうがいいですね。」
淡々と説明され、紹介状を渡されました。
個人病院ではなく、総合病院へ行ってくれ、と。
わかってます、異常があったら安全なところへ行くべきなのは。
でも、あまりにも冷たく、流れ出作業のようだったので、悔しくてたまりませんでした。
紹介されたのは車で1時間ちょっとの総合病院。ここから私は、全部で4つの病院に転々と通院していったのです。
そんないきさつも、また書いていこうと思います(^o^)
とりあえず妊娠していた喜びと、病院への苛立ち、切迫流産と卵巣の腫瘍、筋腫。
わけが分からず、帰りの待合室では、
お腹の大きなお母さんたちが
遠く感じました。
~続く~